★すぐに隊列が落ち着くかどうかを予想
★縦長の隊列になりやすいので差し馬の位置取りが後ろになりすぎると届かない
★馬場の良い状態だと外差しよりも中団からの内差しが利く
★5~6番手からの差しはデータでは先行扱いになっているので注意
★外を追っ付け通しになると短距離でも距離的なロスは大きいコース スタート位置は外回りコースの2コーナー地点付近で外回りコースの坂の頂点からスタートします。これがこのコースの最大のポイントです。
コース図を見てもらっても分かるように中山の外回りコースは楕円というよりも円に近い状態になっていますので、最初に向かえる急なコーナーというのがもう4コーナーになります。普通の1200mならば3コーナー~4コーナーにかけてキッチリとカーブを曲がる事になるので少なくとも減速しなくてはなりませんが、この図を見ても分かるように4コーナーまではスタートしてから緩やかなカーブがあるだけです。
それに加えてスタート地点から下り坂になるという事は減速するポイントがないまま4コーナーに突入する事となるので前半からスピードに乗りやすいコースの形状をしています。
こういう形状になると両極端になります。
前半からスピードがつきため競り合いになるとメチャメチャ速くなって最後に急坂を迎えるため前に行く馬がピタッと止まってしまうというケースも考えられますが、逆に競り合わずに隊列がすぐに落ち着いてしまうと前に行く馬は無理をしなくても下り坂を利用してスイスイと進む事が出来るので後方にいる馬が追いつけないまま終わってしまうというパターンがあります。
また外から運ぶ馬はこの終始カーブを回っているような状態なので外々を回し続けながら消耗して4コーナーを迎えることに繋がります。この結果直線では脚にお釣りがなくなってしまうことも少なくありませんのでロスの少ない内溜めや馬群溜めが能力以上に展開が向くというケースも出てきます。
短距離なので原則として前に行く馬が有利ですが前が競り合うようになると「差し=差し」での決着まで考えられるコースとも言えます。
どれくらい前が厳しくなるのかという展開を考えるのがポイントで前が少し落ち着きそうならば前々での決着を前提に考えたり、厳しくなるようならば差し差しでの決着を考えてみるというのも手段の1つです。
また平坦の短距離を得意としている馬にはスピードだけでは押し切る事が出来ないので厳しいコースです。
位置取りに関係なく、坂のあるコースでの適正には注目しておきたいです。トラックバイアスも影響しやすいので馬場状態にも注意が必要です。