京都芝3000m

長距離向きの馬(折り合いに問題の無い馬)を狙う
隊列をイメージして狙う馬を絞り込む
騎手も重要になる距離だがあくまでも馬の適正が重視
展開次第だがいい脚を長く使えるタイプが向く
レースが動くのは2周目の3コーナーの下り坂から
京都適正・長距離適正は重視

 
 滅多に使われることのないコースで代表的なのが菊花賞。

 スタートしてすぐに3コーナーの上り坂となり、コーナーまでの距離が210mほどと短いのが特徴的でフルゲートで行われやすいコースだけに大外枠から先行しようとするとかなりロスが生じる。

 坂を上るとすぐに下り坂になるのも京都外回りの特徴でゆったりと流れる長距離コースだけにこの下り坂でスピードが乗りすぎたりすると折り合いを欠いて消耗しやすいのも特徴。特に前に壁を作りたい馬が外枠に入るとここで大きくスタミナを削ってしまう。

 ペース的にはどういう逃げ馬がいるかがカギを握るが、どちらにしても玉砕覚悟の逃げ馬でもいない限りはゆったりとした流れで隊列もある程度固まって進む事になるので、そうなると余計に外を回す馬は終始外を回すことになってしまい、最初のスタンド前の直線でいかにいいポジションを取れるかが大事。

 道中はかなりゆったりと流れてレースが動き出すのは2回目に3コーナーの坂を上った辺りからで、そこからの下り坂を利用して動き出すケースが多いので一瞬のキレ味しか使えない馬がここから動いてしまうといくら直線が平坦だからといっても押し切れない。しかし、直線に入ってからキレ味だけで勝負しようとしても届かないという現象が起きるので早めのスパートをしても長くいい脚が使える持続力タイプの馬が台頭しやすい長距離特有のコース。

 それだけに1周目で折り合いを欠いて消耗してしまった馬はどれだけ力がある馬でも本来の力を存分に発揮する事が出来ないのが特徴で、それなりの距離適正というのがモノを言う。

 馬はそのように持続した伸び脚を使えて、なおかつ京都コースを得意にしている馬に利があるが、それを後押しするのは上手く折り合わせる事が出来る騎手の腕も長距離では影響してくる。

---過去10年くらいでの騎手成績

武豊
蛯名
四位
武幸
渡辺
横山典

安藤勝
(99〜08年)

 施行回数が少ないコースながらも、馬券圏内で言えばここらへんの騎手が結果を残しているが、中には馬に恵まれて結果を出している騎手もいるので一概に騎手の腕で成績を全員が残しているとは言いがたいが、それなりのメンツであるのは間違いないので騎手にも注意。

 ただし、いくら騎手の腕があっても折り合いを欠くようなタイプの馬ではそれをなだめる事も難しいので、やはり馬があってのもの。

 ちなみに最低騎乗回数を5回に設定した時の複勝率ランキングでいえば以下の通り。

77.8% 横山典
55.6% 安藤勝
55.0% 武豊
44.4% 蛯名
33.3% 渡辺
(99〜08年)

 狙いたい馬にこれらの騎手が騎乗していれば心強いが、あくまでも馬ありきで考えたい。