開催当日情報




以下、平日勉強回顧内容

2002年11月16日(土)

京都5日目

文:ひで

 
 今開催の京都のダートはひたすら前が止まらない馬場と言うのが特徴的です。それに比べて中山は差しがキッチリと決まってる感じで逃げると苦しいダートと言うイメージを受けています。馬場から考えてどちらが簡単に買えるかといえば、当然前者の京都です。時には中山のダートに向く脚質の馬が出てきて狙いが立つことはありますが、馬場から狙い撃つならば京都でしょう。


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 判断材料となるレースがこの日は午前中で1レースしかなく、ここでまずは判断をしなくてはなりません。当然ながら午後に入ってから微調整が必要な時もあるんですが、先週までの馬場の状況などを把握しているので、ポイントは先週と違っているかどうかを確認するだけで十分なので1レースだけでも大きな問題はありません。これはどの競馬場でも可能と言うわけではなく、今の京都のダートがあまりにも露骨な馬場であるという現象が可能にしているだけです。

 この1Rのビデオを見てもらうと分かるのですが、結果的には人気の実力上位馬が上位入選を果たしたという良くありがちなレースです。向正面では先行馬が6頭ほど団子状態になってそのまま3コーナーに突入しています。画面の上に出てくるタイムの16秒あたりのところを見てもらいたいのですが、前に居る2頭以外の馬は前を追いかけようと特に苦しい感じを受けると思います。しかも前にいる2頭はやや能力が上位の馬です。これは単純に指数が高いと言う事だけで考えていますが、まぁ人気馬と言うことでも十分に物差しになると思います。この前に居る2頭は手綱をみても楽で息の入る競馬をしているのに比べて、他の4頭は追いかける形で苦しそうですね。3コーナーから4コーナーにかけてを見て、追走している馬は後方からの馬に通常ならば垂れて差されるであろうと言う観点からこいつらが何処まで粘りこめるかと言うところだけに注目します。4コーナーを回った時点で最初に前にいた2頭のレースになることは分かるので、その中でも直線に入った時点でまだ垂れていない4番スプレッドアームズ10番ポートガルチがどこまで粘るかを自然と見ます。特に人気がないほうの4番が馬場の恩恵をどれだけ受けれるかと言うのが目安になると思います。

 何故こんなところを見るかと言うと、何度も言うように1着2着馬の脚質や通過順位が逃げや先行だからといって必ずしも馬場が先行有利とは限らないからです。例えば今回のように2歳未勝利戦で実績が少なく、なおかつ、能力差が激しい可能性があるのでタマタマ前に行った2頭の能力が一枚上だったために前決着となったと言う事もたたあります。もう少し分かりやすく言えば、差し馬場でも将来のG1ホースになる馬2頭が未勝利馬と戦って逃げ切ってのワンツー決着だからと言って、前に有利な馬場だと判断できますか?と言うことです。今回のように前に行った2頭の方が楽をしていて突き放すパターンではどの馬が一番苦しい競馬をしていて何処まで粘りこめるのかと言う部分に注目すると馬場を見るのも分かりやすいことがあります。逆に後方からの差し馬は前が垂れる展開なんだから差してきて当然になるんですが、それでもさして来れていません。馬の能力自体を簡単に計ることができないので、いろんな個所に注目して判断します。今回のように先週までの馬場と同じかどうかを確認するためならば、先ほども言ったように1レースしか見ることが出来なくても何とか判断できるわけです。


 馬場が把握できたところで、今回の勉強レースで取り上げた勉強馬の話へと進みます。まずは出馬表を見てください。


2002年11月16日(土) 5回京都5日目  16:20発走
12R 
3歳以上・1000万下(別定)[指定] ダート1400m 13頭立
 
馬名性齢騎手斤量
11 クローバタテヤマ 牝4安田康彦55 
2B2 メイショウテンマ   牡5河内洋 56 
33 スプリームコート  牡5武幸四郎56 
44 コウエイキンラベル牡3*和田竜二55 
45 オーミフロレゾン  牡3*小牧太 55 
56 テンケイ        牡4藤田伸二57 
57 コンドルシチー   牡6*四位洋文56 
6B8 ショーストッパー  牡4菅谷正巳57 
69 ニューベリー     牡4柴原央明54▲
710 ナニワビクトリー   牡3池添謙一55 
711 レッドアドミラル   牡3*福永祐一55 
812 トリッキーアイズ  牡3*松永幹夫55 
813 アップアンドカマー 牡4太宰啓介57 

 
   は先行馬で   は逃げる馬です。4番コウエイキンラベルは前走逃げていますが、8番ショーストッパーが無理にでも前に行った時に競ってまで逃げようとするとは思えません。前半のスピードもショーストッパーの方が早いと考えられますし、騎手も逃げるか追い込むかの極端な菅谷ですからコイツが行くのは分かります。




 
※上の画像はTARGETのタイムランキングの画像です。出馬表の画面で【END】キーを押すとタイムランキング画面が出てきます。あとは上段にある「パネル」というのをクリックすれば色々な条件で上位順に並べることが出来ます。


 京都12Rの動画をダウンロード(サンプルではサーバ負担軽減のためご覧いただけません) 


 問題は、このショーストッパーが楽を出来るのかどうかというところにあります。記憶が定かではないんですが、前走はたしか先行が苦しいメンバーだったのでこの馬を買うのを辞めた記憶があります。それと2走前の時は鮮明に覚えていますが、大外枠だったのですが前馬場だったので複勝を買ったのを覚えています。この馬ならば、楽に逃げれて前馬場ならばいつでも馬券になると思っているので問題となる部分は「楽に行けるかどうか」です。この楽に行けると言うのは、ペースが速いとか遅いとかではなく、他の先行馬を1馬身ほど離して逃げれるかと言うことです。2番手を行くであろうコウエイの和田ならば、わざわざ前を突くようなレースはしないと考えられます。前に馬を行かせてペースを作ってもらい、自分はそれに着いていこうとする和田ですからそのペースをわざわざ乱すことはないであろうと考えられると言ったほうが分かりやすいでしょうか?


 逃げ馬はハイペースで逃げようがスローペースで逃げようが単騎で息の入る流れの方が楽を出来ることが多くあります。しかも、前馬場ならば十分に逃げ粘れるだけの能力をもったこの馬ならば単騎でさえ行ければ粘りこみが十分にあると考えられるわけです。


 そこで推奨するときにも書いたように3連の軸候補と挙げた覚えがあります。これは、他にテンケイなどが居たので、こいつらがもしショーストッパーをマークする流れになったとき仮に3着に負けても十分にオイシイ馬券になると考えたからです。実際に自分も3連複しか買ってません。人気もなかったので、ショーストッパーだけを1頭軸にして他をBOXにして買う方法をとりました。このような少し人気のない馬が軸になりそうなときは3連複でこのような買い方が効果的で高配当をもたらすことが多くあります。今は馬券の種類も多いのでこのときにどの馬券を選ぶかと言うのも必勝へのポイントとなります。個人的な話ですが最近では馬単を買うことが非常に多くなっていますし、今回のように3連複を買うこともあります。逆に単複や馬連を買うこと自体が非常に少なくなっているくらいです。まぁまぁ、それはどうでもええんですが、馬券の種類が増えた今は予想の精度だけではなく、投資と言う部分でも大きく儲けることに対して左右されてきます。今回のような穴馬であれば、3連複で比較的楽に高配当が取れることが多くなっています。今回も複勝ならば380%の回収率になりますが、3連複にすればゆうに1000%の回収とかで設定することができます。当然ながら相手が絞れればという判断になるんですが…。(^^ゞ


 例えば、今回の場合複勝のオッズは3.0-4.7倍を示していました。ソレに対して、このショーストッパー絡みの3連複を全部購入したならば払い戻しを均等にした場合は369%になります。つまり3.6倍のオッズですね。当然ながら、誰でもわかるような切れる馬というのが数頭は必ず存在すると思うので、その数頭だけを切ったとしても、複勝の380円よりは大きい払い戻しを受けることなんかは容易になってきます。WINSでマークシートを塗るのであれば面倒ですが、PATなどを使って在宅でしているのであれば、このような作業をするだけで確実にそこらのWINSにいるオッサンよりはおいしい思いができるので頭の片隅に入れておいたほうが得だと思います。PATの需要が増えたからといって、それでも半分くらいは場外や本場で買っている人がオッズを作っているのですから、これは在宅の利を生かしたほうが絶対に得ですよね。(^-^;


 予想の精度に加えて、馬券の種類の選択というのが今後の競馬では非常に比重が大きくなってきますので、早いうちにこれを身に付けたほうが良いと思います。軸馬の自身度や相手関係やオッズと言う絡みが出てくるので一言で、「このときは馬単」「このときは3連複」とかって簡単にはいえないんですが、すでに自分の中ではある程度使い分けが出来ているのでちょっとずつでも公開していこうと思います。(^^ゞ
 例えば、先週に私が書いた回顧(土曜分)では回顧の下部に自分の買い目を載せましたが、馬連だったり馬単だったりしているとおもいます。あとは注目して欲しいのが資金配分です。どう言う意図でそのような資金配分をしているのか、そう言うとこに注目して見てもらうと良いかもしれません。(^^ゞ むしろ、そういう目で見ている方のほうが、はるかに予想にしても投資にしても伸びるのが早いと思います。色々と文章でも提供していきますが、材料やヒントになるものも盛り込んであると思うのでそう言う部分にも注目して回顧は利用していただきたいと思います。

2002年11月16日(土) 5回京都5日 天候  馬場状態
12R 
3歳以上・1000万下(別定)[指定] ダート1400m 13頭立
 
馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F
44 コウエイキンラベル牡3和田竜二 55 1.25.02-237.3 7
68 ショーストッパー  牡4菅谷正巳 57 1.25.211/41-137.6 6
56 テンケイ     牡4藤田伸二 57 1.25.31/23-337.4 3
813 アップアンドカマー牡4太宰啓介 57 1.25.43/43-337.5 1
45 オーミフロレゾン 牡3小牧太  55 1.25.51/29-937.012
69 ニューベリー   牡4柴原央明54▲1.25.711/43-337.8 2
710 ナニワビクトリー 牡3池添謙一 55 1.25.96-637.811
33 スプリームコート 牡5武幸四郎 56 1.26.28-637.9 9
11 クローバタテヤマ 牝4安田康彦 55 1.26.3クビ12-1037.4 4
10812 トリッキーアイズ 牡3松永幹夫 55 1.27.06-838.810
11711 レッドアドミラル 牡3福永祐一 55 1.27.39-1038.7 5
1222 メイショウテンマ 牡5河内洋  56 1.27.511/49-1038.8 8
1357 コンドルシチー  牡6四位洋文 56 1.27.711/212-1338.813

 今回で言うならば、馬場は前と伝えているので、コウエイキンラベルがちゃんと馬券の中で拾えているかどうかというのも勉強の成果として現れてきていると思います。もし、拾えずに今回は外してしまった人が居たならば、それはそれで次に確実につなげればいいことなので悲観することはありません。ただ、推奨を挙げた時点でその馬の単勝なり複勝なりだけを考えずに購入していたのであれば、是非相手を考えるなり、馬券の種類を考えるなり、軸にするべきか紐にするべきかなどを各自で考える事だけはして頂きたいと思います。




〜〜オマケ〜〜

 またまた、この週も買ったのは2歳戦が中心になりましたので、2歳戦の買い目だけ公開しておきます。まぁ、たまたま当たっただけなので適当に…。(^^ゞ


土曜日中山11R 東スポ杯

 オッズ的にも手広くいけるレースではなく、能力的に頭も固かったのでオッズは安いですが300%を越えていたために1点で購入。



日曜日京都9R もみじS

 一瞬5番の頭は固いとおもったので、馬単で買おうかと思ったんですが、オッズが安く買うならば1点でいくしかない状況でした。オッズを取った時点では馬単の5-6で4倍ちょい、枠連の5-6で3倍ちょいならば、別に馬単である必要もないですし、相手が1点という感じでは自信がもてなかったので3連複で検討。この2頭に割って入るならば4か7しかないと考え、上のような買い目に。割って入らなくても枠連で元返しになる考えで3着にどっちかが入ったらその分プラスになると考えました。できれば6番には2着に上がって欲しかったですね。あと100%回収が上がったので500%の回収になったのに。(×_×;)シュン

今日はこの辺で。m(_ _)m